ハーパーコリンズ、日本に本格進出――ハーレクインは社名変更

News Corp傘下で世界第二位の一般書籍出版社であるHarperCollinsが日本進出。News Corpが買収したハーレクイン社は7月からハーパーコリンズ・ジャパンへ社名を変更する。

» 2015年04月17日 14時30分 公開
[西尾泰三eBook USER]

 メディア大手の米News Corp傘下で世界第二位の一般書籍出版社であるハーパーコリンズ(HarperCollins)は4月15日(現地時間)、日本や北欧圏などでの支社を立ち上げ、同社刊行作品の翻訳出版などを展開していくことを明らかにした。日本ではハーレクイン社が7月1日からハーパーコリンズ・ジャパンに社名を変更する。ハーパーコリンズが日本に刊行拠点を構えるのは初。

 News Corpは約1年前の2014年5月にHarlequin Enterprises社を買収、欧州・アジア地域などへの展開を強化する考えを示していた。

 ハーパーコリンズ・ジャパンでは、翻訳出版をメインとする文庫レーベル『ハーパーBOOKS』を7月25日に創刊予定。その第1弾は、世界的なベストセラー作家、ダニエル・シルヴァの『The Heist(邦題:亡者のゲーム)』となる予定で、まずはミステリーや歴史小説を中心に、将来的にはノンフィクションや児童書も視野にジャンルを拡大する計画だとしている。

 なお、ハーレクイン・ロマンスなどハーレクインブランドの刊行も継続する。

ハーパーコリンズ・ジャパンサイト上では、碧ゆかこさんのイラストとともにハーレクイン編集長の明治理子さんが「わたくしたちはハーレクインとハーパーコリンズの幸せな結婚を歓迎しております」(強調は筆者)とメッセージを寄せている(画像出典:ハーパーコリンズ・ジャパン)

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