NHN PlayArtは4月24日、無料スマートコミックサービス「comico」のアプリ内に新カテゴリ「comico ノベル」を新設、マンガに加え、新たにノベル作品の提供も開始した。アプリを最新版にすることで下段のメニューに「ノベル」アイコンが現れる。
comicoといえば、縦スクロール、フルカラーといったスマホに最適化した表現を取り入れ、オリジナル(現在公式作品だけで128作品)のマンガ作品を毎日配信。アプリのダウンロードは2015年3月末時点で900万ダウンロードで、1000万ダウンロードも射程に収める国内でも有数の無料コミックアプリとなっている。
公開された「comico ノベル」も、縦スクロール、登場人物の台詞をフキダシ表示するなど、スマホに最適化した表現を指向。サービス開始時点で35のオリジナル作品を公開している。
NHN PlayArtでは、comico ノベルの公開に併せ、同日から「夢の小説家デビュー!comicoノベル作家オーディション」を開催、「オールジャンル部門」のほか、comico公式作品をベースにした「comico公式作品アナザーストーリー部門」も募集している。
また、5月下旬にはノベル向けの「作品投稿機能」を公開予定で、同機能の提供開始に併せ、comicoがすでに導入している連載契約のステップアップシステム(チャレンジ作品からはじまり、ベストチャレンジ作品、公式作品へ進む流れ)も導入予定だという。ノベルの公式作家には月額8万円以上+読者人気に応じたインセンティブが支払われる。
comicoがリリースされた当初、そのアプローチには懐疑的な向きもあったが、『ReLIFE』を始め、紙でのコミックス発売やアニメ化まで至るケースも出てきた。900万ダウンロードという実績は多くの読者がそこにいることを意味しており、comico ノベルでも大きな飛躍を果たす作品が出てくることは間違いないだろう。
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