早川書房1階「カフェ クリスティ」のコラボ企画、第6弾は栗本薫さんの傑作長編ファンタジー『グイン・サーガ』。
東京・神田の早川書房1階にある「カフェ クリスティ」で5月15日、栗本薫さんの傑作長編ファンタジー『グイン・サーガ』とコラボレーションした「居酒屋グイン亭」がオープンした。
カフェ・クリスティでは、これまでに「バー・ロング・グッドバイ」「パブ・シャーロック・ホームズ」「PKD酒場」「カフェ エルキュール・ポアロ」「カフェ アルジャーノンに花束を」といったさまざまなコラボカフェを展開して話題を呼んでいる。
「グイン・サーガ」シリーズ第1巻となる『豹頭の仮面』は、1979年に刊行。作者の栗本さんは2009年にすい臓がんのため亡くなり第130巻が遺作となるが、以降も五代ゆうさん、宵野ゆめさんらにより受け継がれ、5月8日には最新刊となる第136巻が発売された。
ストーリーはもちろん、装画や作中イラストも魅力の1つ。イラストは外伝を含めて、加藤直之さん、天野喜孝さん、末弥純さん、丹野忍さんという4人のクリエイターが手掛けている。カフェ内では表紙を拡大したものが、クリエイターごとに展示されている。
居酒屋グイン亭では、葛飾区立中央図書館が所蔵する栗本さんの原稿やイラストなどを多数展示。これまでのコラボで一番展示が充実しており、期間中に展示品の入れ替えも検討しているという。何度来ても楽しめそうだ。
「グイン・サーガ」といえば、外せないのが作中に描かれるさまざまな料理や飲み物。お店の人によると、やはり、カラム水と肉まんじゅうが人気とのこと。ほとんどのメニューは夜の部(午後5時〜午後10時)のみの提供なので時間をお間違えなく。
店内では、書籍や画集、トートバッグなども購入できる。特製コースターやトリビアクイズ、ポイントカードなどのデザインはすべて早川書房のデザイン部によるもの。ここでしか手に入らない限定グッズだ。
5月26日夜の部には、栗本さんの夫・今岡清が店長を務めるイベントが、6月5日には今岡さんと五代ゆうさんによるトークショーが予定されている。
作品を懐かしむもよし、気になってはいたものの130巻超という巻数に気圧されて手が出せなかった人も、一度「グイン・サーガ」の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。
開催期間:5月15日〜7月10日
営業時間:
平日:昼の部午後2時〜午後5時 夜の部午後5時〜午後10時(LO午後9時)
土曜:午前11時〜午後4時(LO午後3時)
日曜祝日:休業
住所:千代田区神田多町2-2 第三ハヤカワビル1F
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