HP、ここ2日間でタブレットを40万台販売
webOS搭載タブレットの「TouchPad」の販売不振でwebOS端末事業の打ち切りを発表したHPだが、急激に値下げされたTouchPadはすでに40万台を売り上げる事態となった。
HP TouchPadは小売流通チャネルではほぼ完全に売り切れたが、まだそれが手に入る場所もある。99ドルで1台購入したければ、常に更新されているブログのポストはこちらにある。プロダクトライフサイクルの初期に99ドルまで値引きされたことは予想外で、顧客は束になって電器店に群がっている。われわれがカナダと米国の大規模店を含む多くの流通チャネルに確認したところ、ここ48時間でほぼ40万台のタブレットが販売されたようだ。
タブレットが数分で売り切れたのはFutureshop、Bestbuy、Walmart、Radio Shackなどの小売チャネルだけでなく、メインのHP Small Businessサイトはクラッシュしている。米国でHP Small Business Webサイトには200万回に迫るアクセスがあり、メインショピングカートのページはほぼ24時間ダウンしていた。
多くのWebサイトはTouchPadの安売りをまだ提供していないが、まもなくそれが行われるだろう。Amazon、Newegg、Tigerdirectなどは16GバイトのWi-Fiバージョンをいまだに399.99ドルで販売している。Amazonの複数の情報筋によると99.99ドルでタブレットを販売するよりもHPに商品を直接返品し、返金により多くの金を得るかもしれないと語った。
TouchPadはwebOSを搭載したはじめてのタブレットで、HPがPC部門全体を本体から切り離すとアナウンスしたため、OSの未来は疑わしい。Palmから継承されたwebOSのオフィシャルチームは、ほかの企業にOSをライセンスするだろうと述べた。彼らはOSが2011年10月まで改良され開発され続けるだろうとも主張している。
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