ソニー、クラス世界最軽量の電子書籍リーダー端末「Reader」を発表
ソニーはIFA2011で、電子書籍リーダー端末「Reader」の新モデル「PRS-T1」を発表した。Wi-Fi機能を備えるほか、6型の電子ペーパーを採用したモデルとして世界最軽量の168グラムを実現している。
ソニーは8月31日(欧州時間)ドイツのベルリンで開催中のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2011」で、電子書籍リーダー端末「Reader」の新モデル「PRS-T1」を発表した。1モデル3カラー(ブラック、レッド、ホワイト)が用意され、米国での市場想定価格は149.99ドル、発売は10月を予定している。
6型のE Ink ディスプレイ(解像度は800×600ドット)を採用しているのは従来モデルと変わらないが、Daily Editionだけに搭載されていたWi-Fi機能が標準搭載され、PC不要で電子書籍を購入できるようになったのが大きな特徴。
本体サイズは100(幅)×173(奥行き)×8.9(厚さ)ミリ、重量は168グラム。6型の電子ペーパーを採用したモデルとして世界最軽量をアピールしている。以下は、Reader Touch Edition(PRS-650)と比較したもの。PRS-650を文庫本サイズとすれば、PRS-T1は新書サイズだといえる。
製品名 | 本体サイズ | 重量 |
---|---|---|
PRS-T1 | 100(幅)×173(奥行き)×8.9(厚さ)ミリ | 168グラム |
PRS-650 | 118.8(幅)×168(奥行き)×9.6(厚さ)ミリ | 約215グラム |
内蔵ストレージは2Gバイトで、microSDスロットを備える。従来製品からのブラッシュアップとして、タッチスクリーンがスワイプやピンチイン/ピンチアウトなどマルチタッチに対応し、メニューから拡大機能などを呼び出す手間を軽減した。また、辞書機能として、英英辞書(2種類)、5カ国語の翻訳辞書(10種類)を内蔵するほか、オープンブラウザと呼ばれるWebブラウザを搭載する。
販売予定国は、アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストリア、オーストラリア、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー。この発表に伴い、電子書籍ストア「Reader Store」を欧州市場に展開していくことも発表された。10月末に英国でサービスインし、順次展開していくという。また、PRS-T1の発売に伴い、北米市場で販売されていた「PRS-950」は販売終了となり、製品の統合が進むとみられる。
関連記事
- Reader Touch Edition――ソニー
往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、ソニーが2010年に国内市場へ投入した電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」の6型モデル(PRS-650)を取り上げる。 - Reader Pocket Edition――ソニー
往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、ソニーが2010年に国内市場へ投入した電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」の5型モデルを取り上げる。 - 「さぁ読むぞ」と構えなくていい読書ツール――ソニーの「Reader」
ソニーが2010年12月に発表した電子書籍専用端末「Reader」。ときには編集者として、ときにはミステリー・SF好きとして紙の文化にどっぷりと漬かってきたミドル層の筆者が、実際に触れて確かめてみた。 - 非対応でも気にしない! Macでソニー「Reader」を使おう【自炊編】
ソニーの「Reader」は電子書籍端末としてすばらしいが、悲しいことにMacには対応していない。しかし、方法はある。本稿では、MacでReaderを使う手段を紹介しよう! - 非対応でも気にしない! MacでReaderを使おう【お取りよせ編】
今回は、MacでReaderを活用する手段の後編として、ほかのストアからXMDFの電子書籍をお取りよせする方法と、「Calibre」でWebニュースを変換する方法を紹介する。これでMacユーザーも安心してReader購入に踏み切れるかもしれない。 - ソニーが「Reader」を2機種投入、国内eBook市場に再参戦
ソニーが欧米で発売しているE Ink方式を採用した電子書籍リーダー「Reader」を日本でも12月10日から販売すると発表。同時に「Reader Store」も立ち上げる。 - 板状のeBook端末「Reader」をなめるように触ってみた
ソニーの「Reader」は、2モデルとも厚さ10ミリ前後のスリムボディが特徴のeBookリーダーだ。別売のブックカバーを含め、細かくチェックした。 - Sony Reader、その使い勝手を試す(ソフトウェア編)
ソニーが国内市場投入を正式に発表した電子書籍リーダー「Sony Reader」。本稿では、ストアと連携するコンテンツ管理ソフトウェア「eBook Transfer for Reader」について取り上げる。 - ソニー、電子書籍リーダーの新モデル発表 日本でも発売へ
新しい「Sony Reader」は全機種フルタッチで新しい電子ペーパー技術を採用。ソニーはiPhoneやAndroid向けのReaderアプリもリリースする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.