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Kindle 4にシリアル接続Kindle Hacks

間もなく本格的な日本上陸もうわさされるAmazonの電子書籍リーダー「Kindle」。本連載「Kindle Hacks」では、Kindleに関連するさまざまなTipsを硬軟織り交ぜて紹介していきます。記念すべき第1回は、Kindleの最新モデルを分解し、シリアル接続による起動ログの取得から、ハードウェア構成を調べます。

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はじめに

 間もなく本格的な日本上陸もうわさされるAmazonの電子書籍リーダー「Kindle」。本連載「Kindle Hacks」では、Kindleに関連するさまざまなTipsを硬軟織り交ぜて紹介していきます。記念すべき第1回は、Kindleの最新モデルを分解し、シリアル接続による起動ログの取得から、ハードウェア構成を調べるという超マニアックなTipsを紹介します。

 なお、本連載で取り上げる内容を実践すると、Amazon.comの保証対象外になる場合があります。試される場合は自己責任でお願いします。

Kindle 4にシリアル接続

 Kindle 4は先日購入してから普通にしか使っていませんでしたが、やっと時間ができたので開けてみました。

 今回も、シリコンハウスで購入したケース開け道具が役に立ちました。

 Kindle 4の分解記事は「blog kindle」ですでに掲載されており、そちらではシールドも剥がしてあるので、中を全部見たい場合はそちらをご覧ください(Part IIの方は壊す気で開けてる感じですね。コネクタが破損していますし……)。

Kindle 4 Disassembly ― Part I

Kindle 4 Disassembly ― Part II

 シールド板は半田でつけてあるので、ここでは外してません。

 Kindle 4では、裏のふた自体をゆがませてはめてある上に、ふたと本体がのりで貼り付いているので外すのに苦労します。

 ふたはかなり柔らかいので、けっこう力を入れてたわんでも大丈夫そうです。第2世代KindleやKindle DXのころはアルミ素材でしたのでそれに比べると安っぽいですが、コストの問題もあるでしょうし、個人的にはこれはこれでいいと思います。

 赤い丸で囲んだ部分の爪が折れてしまいました……。左の方にある爪を見ると折れてないのが分かると思います。

 さてシリアル接続ですが、以下の写真のポイントから引き出し可能です。

 @hondamarlboroさんのブログを参考に調べたところ、P2とシルク印刷されている四角い枠の中に3つある点のうち、左からTxD、RxD、GNDとなっていました。

 写真では黒い線がTxD、茶色い線がRxD、GNDは上の方にあるネジにつないでいます。

 全景はこんな感じです。

 以下は取得した起動ログです(編注:一部改行を入れています)。いろいろなことが分かりますね。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 ログをみると、「Machine: Amazon.com MX50 YOSHI Board」とあります。Kindle 2やKindle DXの“Mario”、Kindle 3の“Luigi”ときて、Kindle 4は“Yoshi”であることが分かります。次は何になるんでしょう?

 現状はここまででrootを取りに行くところは試してません。その辺りはまた後ほど。

 rootの取得には、こちらで紹介されている方法を試してみました。が、Kindle 4のubootコマンドは数が減ってしまっているようで、run prg_kernel_serialやloadyなどが動作しないようです。以下はhelpコマンドとprintenvコマンドの結果です。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


著者紹介:ichinomoto

趣味で半田付けとかしてたら気がついたら組み込み系プログラマーになってた人。なのでハードも好きだけど主にソフト担当。



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