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オランダ文化相、電子書籍は再販対象としない方針を決定
電子書籍の価格制度のあり方はEUの中でも議論が分かれているが、オランダは電子書籍を再販制度の対象外とする方針を明らかにした。
英FutureBook.netの記事によると、オランダのハルベ・ジールストラ文化相は11月23日(現地時間)、同国においては電子書籍を再販制度の対象外とする方針を明らかにした。
オランダは、EU主要国の中ではドイツやフランスなどと同様に紙出版物を再販制度で価格固定している国の1つ。ドイツやフランスは電子書籍も再販対象とすることをすでに決定しているが、オランダ文化省は研究調査の結果、電子書籍については再販対象としないほうが社会的効用が高いと判断したようだ。
EU議会では今年に入り、電子書籍の価格制度のあり方について、自由競争派のイギリスと再販固定派のドイツ、フランスがちょっとした政争を繰り広げており、今回オランダは前者を選択した格好となる。
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