E Ink、LG DisplayとのFFSディスプレイ製造契約を終了
各社のタブレットが激しい戦いを繰り広げているが、マクロで見ると、ベンダーを支える部品メーカーもまた、自身の勢力争いに巻き込まれている。E Ink HoldingsとLG Displayの契約終了という話題からそれを説明したい。
タブレットベンダーが市場での優越性を競う戦いに身を投じる中、ベンダーを支える部品メーカーは自身の勢力争いに巻き込まれている。この状況をタッチスクリーンディスプレイを例に挙げて説明しよう。
多くのユーザーに利用されているiPadのディスプレイにはIPSパネルが利用されており、その主要なライバルはFringe Field Switching(FFS)液晶パネル。最近発売されたKobo Voxにも液晶が採用されている。
この分野で最近起こったこととして、E Ink Holdings(EIH)がFFSパネルの製造についてLG Displayと交わした契約から手を引くことが分かった。代わりに、Chunghwa Picture Tubes(CPT)がFFSディスプレイを製造すると、Digitimesが報じている。
この事態の新たな展開に触れておくと、EIHは同社の韓国支社であるHydis Technologiesが発行した社債を買い戻すことを決定した。これはもともとEIHとLG Displayの契約でLG Displayが引き受けていたものだった。Hydis Technologyは製造を台湾のCPTの第6世代製造ラインにシフトしているにもかかわらず、FFSディスプレイの製造に関連する特許も保持し続けることにしている。EIHはLG Displayが現在保有している社債を買い戻すのに3050万ドルを支払う必要がある。
FFSディスプレイについては、IPSより広い視野角を持つという点がよく特徴として上がる。次世代のiPadも、今やAH-IPSディスプレイに有利に変更されたようだが、当初はFFSディスプレイを搭載するとうわさされていた。
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