人気絵本シリーズ『赤ちゃんから絵本』から『まり』が電子書籍化:谷川俊太郎×広瀬弦×原田郁子(クラムボン)が夢のコラボ
日本を代表する詩人の一人、谷川俊太郎氏が現代芸術家や画家とコラボした絵本シリーズ「赤ちゃんから絵本」から「まり」が電子書籍化された。クラムボンの原田郁子氏も参加し、新しい想像力を創生しようとしている。
日本出版販売(日販)は12月2日、谷川俊太郎氏(文)/広瀬弦氏(絵)の赤ちゃん絵本『まり』(クレヨンハウス刊)をiOS向けにアプリ化して販売開始した。
谷川俊太郎氏は、『二十億光年の孤独』などの作品で知られる日本を代表する詩人の一人。同氏が現代芸術家や画家とコラボした絵本シリーズ「赤ちゃんから絵本」9作品の1つである『まり』は、2002年の刊行以来、13刷を重ねているロングセラー作品。言葉も文字も持たない赤ちゃんに何かを伝える力を持った作品だ。
アプリではクラムボンの原田郁子さんがナレーションとBGMを担当。「ころん」「ぴしゃっ!」といった谷川俊太郎さんの心地よい言葉のリズムに、原田郁子さんの歌うような読み聞かせが加わり、作品に「聴く」楽しみを加えている。また、動き方や触感が異なる4種類のまりを触って遊ぶ「あそぶモード」も用意されている。
価格は、600円からスタートし、1週事に価格がアップ、12月30日からは定価の1200円で販売される。これは初期の買い手が優遇される価格体系といえる。
谷川氏はこのアプリのリリースについて「新しい想像力のひとつ」だとし、次のようなコメントを寄せている。
『まり』の電子書籍化に関して抵抗は全然ありません。広瀬さんはキャラクターの表情を描くのが上手だから、絵本でもかわいい。それが動き出すのだからもっとかわいいですよね。絵本だったら想像するところが、実際に目に見えるわけだけど、そのことでさらに新しい想像力が生まれるのではないでしょうか。
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