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電子書籍をバンドル形式で“言い値”販売する「StoryBundle」今春オープン:未来の書店ビジネス?
“言い値”でコンテンツをバルク売りするビジネスモデルを電子書籍に適用しようとする動きが起こっている。
ギーク系ニュースサイト「Gizmodo.com」などの編集記者として有名な米Gawker Media社のJジェイソン・チェン氏は2月5日(現地時間)、複数の電子書籍をバンドル形式で販売する新ベンチャー立ち上げのため退社することを告知した。
チェン氏が準備中のベンチャーは、電子書籍販売サイト「StoryBundle」で、優秀な個人作家の電子書籍をテーマ別に集めて「DRMなし」「購入者の言い値」でハンドル販売する方式のサイト。実は、このような“言い値”でコンテンツをバルク売りするビジネスはすでにPCソフト・ゲーム業界では一般的となっており、開発者やソフトハウスが旧版タイトルから少しでも追加収益を得る目的で参加するケースが多い。英国では2年前に、クリスチャン・オーエンという高校生社長がこの仲介ビジネスで1億円近い売り上げを記録したことが話題になった。
StoryBundleはまさにその電子書籍版で、作家へ高いロイヤリティ率を保証しつつ、良質な作品だけを選んでバンドルセット化する予定とのこと。
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