iPadはKindleより価値あり
中古品マーケットでKindle FireがiPadと比べどのように査定されるのか興味深いところだが、iPadの新規性と中古価値はKindleを上回っているようだ。
AppleとAmazonはそれぞれタブレットと電子書籍リーダー領域の巨人だが、製品の新規性と中古価値ではiPadに軍配が上がるかもしれない。最近の調査リポートはiPadがKindle製品よりも価値があるということを示唆している。
さて、これらのデバイスの持つ価値とはどのようなものだろうか。AppleのiPadは購入から1年後に初期投資コストの半分の価値を失う一方、Kindleは同じ期間で75%の価値を失う。同様にKindle電子書籍リーダーは中古品マーケットでiPadよりも急速にその価値を失いつつある。Kindle 3(Kindle Keyboard)はClaiglistやEbayでたった16ドルで販売されている。Amazonが同製品を自社サイトで139ドルで販売していることを考えてみてほしい。以上を考慮するとKindleの価値下落のスピードはApple iPadに比較して22%速いということになる。
「Kindleは現在入手可能な複数モデルが頻繁に値下げされており、これが中古品価格下落の大きな原因になっています」と電子機器中古販売業者Gazelleの幹部、アンソニー・スカーセラ氏は述べた。「これと同じことがAndroidベースのスマートフォンとiPhoneの間にも起きており、iPhoneは販売1年後にその価値の60%を維持するのに対してAndroidベースのスマートフォンは良くて40%ほどとなっています」。
Appleは来月新生iPadを発売しようとしており、これにより旧バージョンの中古品販売は大幅に増加するだろう。しかし、Kindle Fireタブレットは発売からまだ4カ月しか経過しておらず、中古品価格はまだ判明していない。偶然にも、Kindle FireはApple iPadの最大の競合製品であり、中古品マーケットでAmazonタブレットがiPadと比較していかほどに査定されるのか興味深い。
関連記事
- Amazon、600万台を超えるKindle Fireを販売
「Kindle Fire」の年末販売台数が600万台に上方修正された。Samsungなどのプレイヤーを押しのけ、強い存在感を放っている。 - Apple絶好調「Kindle Fire発売による影響はあまり見られない」
Appleは直近の業績発表の場で、Kindle Fireの発売による影響はあまり見られなかったとのコメントを残した。 - Kindle Fireの真の競争相手はNOOK Color
大手ニュースメディアはKindle Fire対Apple iPad論争を盛り上げようとしているが、実際のところそれはあまり重要ではない。業界人が話題にするのは、Kindle FireがBarnes & NobleのNOOK Colorにどのような影響を与えるかだ。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。