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アドビ、世界のデジタルコンテンツ読書傾向を発表――68%が有料コンテンツを購読
アドビシステムズは、Adobe Digital Publishing Suiteで作成された雑誌・新聞コンテンツの利用情報を分析。読書時間やインタラクティブ機能の利用状況を発表した。
アドビシステムズは、Mobile World Congress 2012において過去1年間に1600万件以上のデジタル出版物がAdobe Digital Publishing Suiteで作成されたことを発表した。また、その作成を行った出版社から得られたデジタル雑誌と新聞アプリケーションの使用状況に関するデータも公開した。
データを提供したのは、Adobe Digital Publishing Suiteを使用してタブレット向け出版物を作成した出版社約600社。世界中に配信された出版物から匿名で収集されたデータとなっている。
調査対象となった読者のうち、68%が有料での購読を行っている。内訳は不定期購読が15%、定期購読が26%、印刷版とデジタル版の購読が27%。また読者の56%はデジタル出版物の閲覧に月25分から2.5時間を費やしている。この時間は過去6カ月間で70%増加しているという。平均の利用回数は月5回。しかし9%のユーザーは、記事を読むために月5時間以上を費やしているようだ。
インタラクティブ機能の利用については、コンテンツに盛り込まれたインタラクティブ機能のうち48%が利用されているという。雑誌コンテンツの場合5ページに1ページ程度が広告となっており、さまざまなインタラクティブ機能が利用されているが、読者が頻繁にアクセスしている機能はWebビューとビデオだということが分かった。
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