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Random Houseなど米大手出版6社がAmazon社との契約更新を拒否:電子書籍のプロモーション手数料が原因
米Amazon.comが提示中の電子書籍の新・販売契約について、Random Houseなど米大手出版6社が締結を拒否。Kindle Store上で6社の作品が販売されなくなる可能性が出てきた。
米国のメディア業界ニュースサイト「Salon.com」によると、米Amazon.comが提示中の電子書籍の新・販売契約について、Random Houseなど米大手出版6社が締結を拒否しているようだ。
記事によると、問題となっているのはAmazon側が通常請求する電子書籍のプロモーション手数料で、そのレートが現行契約の30倍に引き上げられているという。このまま、Kindle Store上で6社の作品が販売されなくなる可能性が出てきたとのこと。
さらに面白いのは、対抗するAmazon出版部門ブレーンのジョン・ファイン弁護士がなかなかの知将で、“外堀埋め作戦”としてPEN Americaなど作家団体や自治体系のブックフェアへ多額の寄付活動を行なっていることも記事中で明らかにされている。
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