名作文学などを朗読してくれることが話題を呼び、85万ダウンロードを突破した人気のiPhoneアプリ「朗読少女」が漫画化される。
朗読少女は、オトバンクが開発し2010年7月にリリースされたiPhoneアプリ。名作文学などを乙葉しおり(cv:ささきのぞみ)が朗読するというシンプルなアプリが普段本を読まない層にも刺さり、4月15日時点で85万件のダウンロードを突破した。
朗読コンテンツのラインアップは現在100を超えており、芥川龍之介や太宰治、夏目漱石といった名作文学(72%)を中心に、ライトノベル(9%)や漫画(6%)の朗読も配信している。
こうした人気を受け、オトバンクでは放送や紙媒体とのマルチメディア展開を積極化する方針で、2012年2月には作家の中村うさぎ氏による「朗読少女」オリジナルキャラクターをヒロインとしたスピンオフ小説が雑誌『電撃 G’smagazine』で連載開始、さらに5月25日に配信予定の『電撃コミックジャパン』7月号ではコミカライズされた「朗読少女 〜Book meets Girl〜」が新連載として掲載される。
学園の朗読倶楽部にやってきた依頼は、学級崩壊しかけている初等部で、ある誌を朗読すること――そんなストーリーで展開するコミックも注目だが、オトバンクがこれまで取り組んできたオーディオブック事業の広がりを注視したい。
関連記事
- シニア層での利用高まる「オーディオブック」
「60歳以上のオーディオブックの利用者が前年と比べて2倍に増加」「60歳以上に人気のジャンルは1位が経営書をはじめとするビジネス書」――オトバンクの調査で、シニア層でオーディオブックが浸透しつつあることが分かった。 - その執事、朗読――オトバンクから「朗読執事」が登場
App Storeで50万ダウンロードを突破した人気アプリ「朗読少女」の第2弾は、男性キャラクターを起用。さらなるユーザー拡大につながるか。 - 朗読少女と文学少女のコラボレーション――ライトノベルは耳でも楽しめ
「朗読少女」と「文学少女」がコラボレーション。人気ライトノベルを耳でも楽しめる。 - 「朗読少女」が50万ダウンロード突破 電子書籍の意外な売れ筋
オトバンクが開発したiPhone/iPad向け電子書籍アプリ「朗読少女 〜Story Time Girl〜」のダウンロード数が50万件を突破。隠れた売れ筋アプリとなっている。 - 「朗読少女」にハマる人続出、最新作は銀河鉄道の夜
オトバンクは15万ダウンロードを突破したiPhoneアプリ「朗読少女」の最新作として、宮沢賢治氏の名作「銀河鉄道の夜(上)」の配信を開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.