Amazon、暗い場所で発光する新型Kindleを7月にリリースか
電子ペーパーベースの電子書籍端末のトレンドは、場所を選ばず読めるようにすること。Barnes & Nobleが今月はじめにフロントライト付き電子書籍リーダーをリリースしたが、Amazonも7月に同種の製品をリリースすると情報筋が伝えている。
Barnes & Nobleが今月はじめにフロントライト付き電子書籍リーダー「NOOK Simple Touch with GlowLight」をリリースしたが、Amazonもずっと前から暗い場所で発光するデバイスを開発していた。同社の匿名情報提供者はロイターに対し、Amazonは暗い場所で発光する機能を持つ電子書籍リーダーを開発中で7月にリリースが計画されており、新型Kindle Fireはホリデーシーズンに向けて準備中だと語っている。
「フロントライトKindleには明らかに需要があります」とディスプレイ分野の傾向をモニターしているNPD Gourpの子会社、Display Searchの新興ディスプレイ技術担当副社長、ジェニファー・コールグローブ氏は語った。この技術にはトレードオフがあり、コールグローブ氏は「フロントライトは電力を消費するので、より早くバッテリーを消耗します」と述べている。
Amazonは昨年、ライトガイド技術で世界をリードすると自負するOy Modilisを買収している。製品発売が少し遅れているのは、関連するすべての技術特許を取得する傾向にあるからだ。特許申請が承認され最終化されるまで通常半年から1年ほど掛かるため、同社の新型デバイスが発売されるまでに長期間を要したというわけだ。
このデバイスは前世代のモデルと同じくE Ink Pearlディスプレイを利用し、すべてを勘案すると7月にリリースされそうだ。ディスプレイは6インチで完全にインタラクティブなタッチスクリーンディスプレイを採用するともうわさされている。
関連記事
- 次世代KindleはフロントライトE Inkディスプレイ搭載か
AmazonのKindleが次世代モデルでフロントライト電子インクディスプレイを搭載する可能性が出てきた。Oy Modilisの買収で得られた技術が、青白く柔らかい光を放つKindleの登場につながりそうだ。 - Barnes & Noble、フロントライト搭載「NOOK Simple Touch」を発表
米Barnes & Nobleは、フロントライト“GlowLight”を搭載した電子書籍リーダー端末「NOOK Simple Touch with GlowLight」を発表した。価格は139ドル。 - 米LEDフィルムベンチャーの新技術「FLEx Lighting」:暗闇でも電子ペーパー画面が見える時代が来る?
カラー化、高速描画など技術革新が進む電子ペーパー。そう遠くない将来、暗闇でも読むことができる電子ペーパーも登場しそうだ。
関連リンク
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。