ebj、「電子書籍お助けサービス」で楽天Rabooでの購入金額を負担:電子書店サービス終了で起こる悲劇をなくせ
業界の信頼を失墜させてはならない――電子書店のサービス終了により購入したものが読めなくなる悲劇を少しでも回避しようとイーブックイニシアティブジャパンが「電子書籍お助けサービス」を開始した。
電子書店「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは11月5日、2013年3月31日にサービスの終了が発表されている楽天の電子書籍サービス「Raboo」のユーザー向けに、「電子書籍お助けサービス」を開設した。
電子書店の事業者がそのサービスを終了すると、DRMフリーで提供されているものなどを除けば、購入した電子書籍が読めなくなるという問題は、電子書籍を利用する上でユーザーからの懸念が大きい部分。直近では楽天のRabooがサービスの終了を発表、Rabooでのコンテンツ購入金額の10%相当の楽天スーパーポイントをユーザーに贈呈したほか、同社子会社のKoboが運営するkoboイーブックスストアへの移行支援として、さらに購入金額の40%相当をポイントバックするなどしている。
今回イーブックイニシアティブジャパンが発表した「電子書籍お助けサービス」は、Rabooの準専用端末だったパナソニック製の電子書籍タブレット「UT-PB1」のユーザーに対し、Rabooで購入した電子書籍の代金相当額を、eBookJapanで使えるポイントとして上限5000ポイントを付与するもの。Rabooでの購入を証明するレシートメールなどの提出を含む応募が必要となるが、基本的には応募したすべてのユーザーが付与を受けられる。応募期間は2013年1月31日まで。
同社では今後も、こうしたサービスを積極的に検討するとしている。
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