ソニー、「Reader for iOS」を海外でリリース:日本でも来るか
iTunes Storeでソニー・ミュージックエンタテインメント系邦楽アーティストの楽曲配信がスタートしたことが話題だが、電子書籍の領域でも、iOS向けアプリ「Reader for iOS」が海外でリリースされた。日本でもそう遠くない将来、登場するだろうか。
ソニーは数年の開発期間を経て、iOS向けのReaderアプリをリリースした。同社はかつてストア型のアプリをApp Storeに申請したが、そのときはAppleにリジェクトされている。これは主に、アプリ内での購買はAppleの課金システムのみ使うよう求める同社の新ポリシーに起因するものだ。
このため、ソニーはAmazon、Koboなどと同様に、アプリ内で書籍を購入できる機能を除去し、外部サイトでの購買情報を同期させるアプローチを採った。これまでReader Storeの主な閲覧環境は電子書籍リーダー「Reader」や同社のタブレットで、、最近になってAndroidアプリもリリースされたが、ユーザーがiOSアプリという新しい選択肢を手に入れたのは喜ばしいことだ。
ユーザーが最初にアプリを立ち上げると、ソニーのアカウントのほか、Adobe Digital Editionsのアカウントにもログインする必要がある。つまり、2つの別のアカウントでログインする必要がある。
フォントサイズの調節は、ほかの一般的な読書アプリが画面全体のテキストを動的に変更するのに対し、小さなプレビューウインドウを出して変更後のフォントを表示するようになっている。ある特定の単語を長押しすると、Googleで検索したり、ハイライトしたり、メモを取ったり、友だちと共有したりもできる。
新アプリをダウンロードしたユーザーには、New York Timesのベストセラー作家で、都会派のファンタジー小説で著名なキム・ハリソン氏の限定短編小説が無料配信されている。ハリソン氏はアクション満載の緊張感のある面白い小説で海外のReader Storeでも人気の作家だ。このReaderアプリ限定タイトル『Trouble on Reserve』は200万部以上を売り上げた『Hollows』シリーズの1回分となる。
なお、本稿執筆時点で、iOS向けReaderアプリでユーザーが新規アカウントを作成しようとすると幾つかのエラーが発生することが報告されている。ソニーはすでにこれを解決し、問題が発生した場合は再試行するようコメントしている。
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