BookLiveが電子書籍リーダー端末「Lideo」発売 記念イベントにはピースの2人も
BookLiveが専用端末「BookLive! Reader Lideo」を発売。同日行われた記念イベントでは、お笑いコンビ「ピース」の2人が発売を祝った。
BookLive!は12月10日、同日から発売した電子書籍リーダー端末「BookLive! Reader Lideo」の発売イベントを東京・神保町の三省堂書店本店にて開催した。午前9時から行われた同イベントには、お笑いコンビ「ピース」が駆けつけ、Lideoの発売を祝った(Lideoのレビューは『BookLive!の電子書籍リーダーBookLive! Reader Lideo」をいち早く使ってみた』を参照)。
イベント冒頭、BookLiveの淡野正代表取締役社長は、「電子書籍だけでなく紙の書籍、本の楽しさを伝えていきたい」と読書好きの方に使ってほしいという思いから開発したLideoを紹介。「(電子書籍市場は)海外勢も参入してこれから本格的な競争が始まると思うが、“本”の魅力を伝えていきたい」と語った。
2011年12月にBookLiveと業務提携を発表した三省堂書店は、リアルの書店として電子書籍にどのように関わっていけるかを模索しており、これまで、電子書籍の購入に対してクラブ三省堂ポイントの付与、店頭でのBookLive!入会受け付け、店頭での電子書籍など展開してきたが、今回Lideoの発売でこうした動きがさらに加速するとみられる。
「紙の本の販売を生業としているわれわれだが、(Lideoの発売により)電子書籍がより身近に、より濃密な読書体験が提供できると期待を込めている。デジタルとアナログ、お互い相容れない関係であると思われがちだが、紙の本はもちろん、電子書籍を含め、総合的な読書体験の提案にチャレンジしていきたい」(三省堂書店専務取締役の亀井崇雄氏)
その後、ピースの2人を交えてのトークセッションでは、それぞれお勧めの一冊を聞かれ、亀井氏は道尾秀介さんの『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』を、綾部祐二さんは森田まさのりさんの『ろくでなしBLUE』を、そして読書家としても知られる又吉直樹さんは、歌人の穂村弘さんがつづったエッセイ『もうおうちへかえりましょう』を推薦した。
BookLive!ではLideoの発売に合わせて特設サイト「ピースの本棚」をオープン。同サイトでは、ピースの2人のほか、三省堂書店員、BookLive!スタッフが厳選した作品の書評が読めるようになっており、上述したお勧めの一冊もその理由などを添えて紹介されている。また、ユーザーも同サイト上で紹介されている書籍に対して書評コメントを残すことができ、Facebookと連携させれば、手書きのPOP風になったものをFacebook上で共有できたりもする。
通信費不要のWiMAXを搭載し、国内最大規模のラインアップを誇るLideoが本好きにどう受け止められるか。オンライン販売は数日から1週間程度入荷待ちとなっているようだ。Lideoは全国の三省堂書店30店舗で販売され、三省堂書店本店での店頭販売は本稿執筆時点でまだ可能なようだが、店舗での購入を検討しているなら在庫があるか確認してから向かうのがよいだろう(量販店では販売されない)。
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