こんなに違う――Nexus 7で主要電子書店のビューワを比較:画像編(3/3 ページ)
電子書籍の読書体験を語る上でビューワのできは重要な要素。今回は”画像表示”という観点で主要な電子書店のビューワの違いを徹底比較してみた。コミックに強いビューワはどこだ?
「カラー版 ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)の場合
こちらの作品は、BOOK☆WALKERとGooglePlayブックスでは販売していない(本稿執筆時点)。また、KindleストアとeBookJapanではカラー版を販売していない。
表紙
KinoppyはEPUBの場合、上下のメニューアイコンが常時表示ではなくなる。GALAPAGOSは画面キャプチャが撮れないため、カメラで撮影した画像だ。
表紙の拡大表示(最大)
KinoppyはEPUBの場合、あまり拡大ができない。GALAPAGOSは拡大時に、周囲にオレンジの縁が付く。
ソニーReaderは、拡大ができない。同じ書籍がAndroid 4.0の端末では拡大できるので、Android 4.2でEPUB特有の不具合だと思われる。
2012年12月26日追記:初出時、「ソニーReaderはEPUBの表示に不具合があり拡大ができない」という記述をしていましたが、読書設定のメニューに「拡大表示」という設定があり、その設定をオフにすればEPUBでも拡大表示できます。お詫びして訂正します。
本文ページ
本文ページの拡大表示(最大)
見開きページ
見開きページの拡大表示(最大)
まとめ
最初にも述べた通り、コミックの場合は出版社が納品しているデータによって表示品質が大きく左右される。少し古い書籍の場合、印刷用データや元原稿が失われてしまったため、単行本からスキャンした画像が用いられる場合もあるという。また、ファイルサイズを小さくするため圧縮率を高くする(低画質になる)場合もあるようだ。その点、コミックを中心にしたラインアップで展開をしてきたeBookJapanの画質は、一歩飛び抜けていると言ってよいだろう。
[追記] 初出時、Kindleの画質があまり良くない理由として、「Kindle Paperwhite 3Gの通信回線利用料が出版社へ請求されている」という記述をしておりましたが、事実誤認でしたのでお詫びして削除させて頂きます。3G回線の使用料が出稿者側の負担になるのは、Kindleダイレクト・パブリッシングで70%のロイヤリティオプションを設定している場合のみで、1Mbバイト当たり1円です。
著者プロフィール:
フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などの分野について執筆。ブクログのパブーで電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を販売中。
Google+のアカウントはこちら、Twitterのアカウントは@ryou_takano
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