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電子書籍の“言い値”販売競争が本格化へ、GumroadとAmazonが密かにサービス駆け引き:PWYWモデルに注目
米国では電子書籍の“言い値”モデル競争が本格化の予兆を見せている。
米国で、電子書籍の“言い値”モデル(Pay what you want、略称:PWYW Model)競争が本格化の予兆を見せている。
今週、Amazon.comが大学教科書向けに2012年からスタートしていた電子教科書レンタルサービスを拡張、複数の一般作品でKindle電子書籍のレンタル実験をスタートした。実験では、読者は30/60/90/120日と4種類のレンタル期間から選択でき、期間の長さに応じて価格が自動計算されるようになっている。
一方、PWYWモデルの個人向けデジタルコンテンツ決済代行サービスで先行するGumroad社は、APIを1月22日(現地時間)に拡張、同コンテンツでもエディション別に価格切り替えが簡単に行なえる新ウィジェットを追加した。
今年は、欧米圏の出版界に“PWYWモデル元年”が到来することになりそうだ。
告知※なお、弊社hon.jpのシステム部でも、2月にEPUB/.ibooks電子書籍「個人作家のためのPWYWモデル入門〜“電子”書籍という呼び方がなぜ本質的に正しいのか〜(仮)」を発行し、同様な実験を開始する予定です。
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