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これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――iBookstore(速報版)あなたに合った電子書店を見つけよう(5/5 ページ)

eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。第11回となる今回は、日本語書籍の取り扱いが始まったばかりの「iBookstore」速報版をお届けする。

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購入した本はどうやって保管されるか?

 端末へダウンロードした電子書籍にはDRMが掛かっていますので、バックアップコピーや移動はできません。ただ、購入した作品はiCloudにバックアップされるので、「有効期限」はありません(☆+0.5)。端末の故障によるファイル紛失などを心配しなくてもいいというのは、素晴らしいことだと思います。

評点:☆3.5

総括

 iPhoneやiPadだけを持っているユーザーには、「待ってました!」と歓迎する方が多いのではないかと思います。そして冒頭にも述べたように、日本においてはiPhoneやiPadのシェアが圧倒的であるがゆえに、競合電子書店にとっては脅威だと感じられることでしょう。ただ、現状では一部の出版社だけが配信を開始している状況や、Kindleダイレクト・パブリッシングのような個人名義での出稿を現状ではまだ受け付けていないところからすると、半年前にオープンしてあっという間にシェアを獲得したKindleストアとのあいだには、半年以上の差があるような印象を受けます。

 それにしても、これで日本における電子書店は、主要なプレイヤーが全て出揃ったことになります。現状ではKindleストアが単独で飛び抜けており、2番手以降は「だんご」状態になっているように思います。一強の寡占という状況は、面白くありません。健全な競争があることによって、市場は活性化するのではないでしょうか。

 約半年をかけてこの特集を書いてきましたが、厳しい指摘をさせて頂いた部分が、徐々にではありますが改善されています。「ああ、書いてよかったな」と感じる反面、Kindleストアとの差もまだまだ大きいのが現状です。ユーザーが不満に感じる部分をなるべく早く解消していただき、健全な競争によってユーザー・著者ともに幸せになれる未来を願います。 


iBookstoreのストア評価(eBook USERの判断に基づくものです)

著者プロフィール:

 フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などについて執筆。電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を自主出版で配信中。

 Google+のアカウントはこちら、Twitterのアカウントは@ryou_takano


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