社会・経済・人口に関係する統計の収集および公表を司る英国家統計局は3月12日(現地時間)、消費者物価指数の調査対象として、電子書籍を新たに追加した。
消費者物価指数とは消費者が購入する最終的な価格((物価)の変動を表す指数で、インフレ率の度合いなどを図るために用いられる。そのアイテムには食品、酒などの嗜好品、住宅など典型的なものが含まれるが、今回、電子書籍を追加した理由について、統計局の広報担当者は「電子書籍は重要な成長市場であり、購入者が増加している」と説明している。
なお、これとは対照的に、消費の減少しているホールレタスや瓶入りシャンパンなどは対象から外された。
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