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Amazonの新型タブレット端末「Kindle Fire HD 8.9」を使ってみた(3/3 ページ)

Amazonが3月12日に国内発売した8.9インチの専用タブレット「Kindle Fire HD 8.9」。7インチ版の「Kindle Fire HD」との違いは画面サイズだけなのだろうか。使い勝手をレポートする。

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読書時のインタフェースは?

 タッチパネルの操作はAndroidやiOS端末とほぼ同じで、画面中央をタップでメニューが表示される。画面中央から左側をタップでページめくり、戻る場合は右端、タップ&ホールド(長押し)で範囲選択やメモなどのオプションメニュー表示となっている。



本の表紙

文章の表示
(C) Fujii Taiyo/朝日新聞出版 「UNDER GROUND MARKET」


画面中央をタップでメニュー表示

右上タップか、メニューの[ブックマーク]でしおりが付けられる

 フォントの大きさや種類(明朝とゴシック)、行間や余白の調整、背景色の変更などもできる。[読み上げ機能]もあるようだが、著者の所有しているコンテンツで対応しているタイトルはなかった。



表示設定

行間最大


フォントサイズ最大(11)

フォントサイズ最小(1)


カラーモード黒の表示

フォントは明朝とゴシックの2種類


[移動]を開いた画面

[メモ]では、メモとブックマークの一覧が見られる


[シェア]では、共有メモ&ハイライトの一覧が見られる

なぜかここでは日本語入力に切り替えられない(本稿執筆時点)


メニュー右側の虫眼鏡アイコンで文書内検索

文書内検索結果一覧


タップ&ホールドで範囲選択

指を離すと辞書検索とオプションメニュー


[メモ]の入力画面

メモをした位置にはハイライトと青いアイコンが付く


[ハイライト]した状態

同じ位置で再度オプションメニューを開くと、ハイライトの削除ができる


ハイライトを削除してメモだけ残した状態

オプションメニュー[その他]から検索ができる


範囲選択して[シェア]をタップすると、範囲を引用した形の共有メモができる

ただ、こちらもなぜか日本語入力に切り替えられない(本稿執筆時点)

 Kindle Fire HDとKindle Fire HD 8.9は解像度が違うので、同じ設定でも表示される文字数は異なる。フォントサイズ4、行間狭、余白標準で比較をしてみる。



Kindle Fire HDは1280×800

Kindle Fire HD 8.9は1920×1280


Kindle Fire HDの上図を600×450に切り取った。拡大図は縮小していないドットバイドット

Kindle Fire HD 8.9の上図を600×450に切り取った。拡大図は縮小していないドットバイドット

 続いて、コミックの場合をチェックしてみよう。



コミックを初めて開くと、このようなガイドが表示される。ダンボーだ

コミックの表紙
(C) うめ 「東京トイボックス 新装版 1」


ダブルタップかピンチアウトで拡大

中央タップで右側にメニュー。文章の場合に比べると、できることは少ない


中央が[移動]のアイコン

上が[シェア]のアイコン。コミックの場合、引用してシェアはできない


もちろん見開き表示に対応している。

まとめ

 「Amazonのコンテンツ配信サービスを利用する専用タブレット端末」としてはよくできている。問題はやはり、Amazonアプリストアがなかなか充実しない点だろう。他社サービスの資産がなく、今後もAmazonのサービスを中心に利用するという割り切り方をするなら、よい選択肢の1つだろう。常時持ち運ぶ場合はKindle Paperwhiteで、家でじっくり読む場合はKindle Fire HD 8.9という使い分けもよいかもしれない。ちなみに7インチのKindle Fire HDは、著者には帯に短したすきに長しというサイズなので、片手で持ちやすいNexus 7を頻繁に利用している状態だ。

 いずれにせよ、このサイズのタブレットは今までiPadの独擅場といっていい状況だったのが、最近になって次々と魅力的な端末が登場している。選択肢がたくさんあって、ユーザーが迷うくらいの状況の方が、競争によってもっとよいものが生まれるのではないだろうか。

著者プロフィール:

 フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などについて執筆。電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を自主出版で配信中。

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