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英作家団体Society of Authors、図書館への電子書籍供給は「ライセンス方式のみ」の方針示す
英国の作家団体The Society of Authorsが図書館への電子書籍の供給について、ライセンス方式のみ許可する方針を出版社に伝えたという。
英The Booksellerの報道によると、英国の作家団体The Society of Authorsが図書館への電子書籍の供給について、ライセンス方式しか許可しないとの方針を主要出版社に明らかにしたとのこと。
The Society of Authorsによると、もし出版社が電子書籍を紙書籍と同じ「販売方式」で図書館に供給した場合、作家の印税収入が3分の1になると試算。そのため、図書館に電子書籍を供給する場合は、必ず「ライセンス方式」での契約を行なうよう伝達したとのこと。
すでに米国で図書館向け電子書籍プラットフォームを提供している大手OverDrive社などが、図書館への作品供給を「売上」計上しているという実態が明らかとなっており、The Society of Authorsはこれを大きく問題視しているようだ。
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