ニュース
電子書籍エージェンシーモデル訴訟、米連邦地裁「Appleは有罪」
米連邦地裁は、Appleが電子書籍の価格をつり上げるために出版大手5社と共謀したと認定、独禁法違反であると判決を下した。
大手出版社やAppleと交わしている電子書籍のエージェンシーモデル価格契約を違法であると米国司法省が2012年5月に告発した裁判で、Appleに有罪判決が下った。
本裁判を担当したマンハッタン連邦地裁のデニス・コート判事の判決文によると、「2009〜2010年当時の状況に絞って考えると、Amazon.comの独占に対抗するためにAppleや大手出版社が価格を引き上げようとした動機は理解できるが、その行為自体は法的に正当化されるものではない」と判決理由を明らかにしている。
なお、現地報道によると、Appleが上訴する可能性は高いだろうとのこと。
関連記事
- 米司法省の電子書籍エージェンシーモデル訴訟6日目、「iBookstoreの市場シェアは20%」とApple
Appleと大手出版社による電子書籍の価格談合に関する裁判で、iBookstoreの米国内での市場占有シェアなどが語られた。 - 米司法省の電子書籍エージェンシーモデル訴訟、3日目でついにAppleとAmazonが対決
Appleと大手出版社による電子書籍の価格談合に関する裁判で、Amazon.comが証言台に立ち、Apple弁護団と対峙した。 - Appleと出版大手4社、欧州委と和解でEU圏でのエージェンシーモデル販売を断念
欧州における電子書籍のエージェンシーモデルは難しくなった。 - 「電子書籍の価格つり上げを主導」 Appleが独禁法違反、米地裁が判断 ジョブズのメールも証拠に
米連邦地裁は、Appleが電子書籍の価格をつり上げるために出版大手5社と共謀したと認定、独禁法違反だとする判決を下した。Appleは上訴する方針だ。(ロイター)
関連リンク
Copyright 2015 hon.jp, Inc. All Rights Reserved.