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DNPが提供予定の電子図書館サービス、オールアバウトの電子書籍をバンドル
DNPなどが2014年4月に提供開始予定のクラウド型電子図書館サービスには、「All About Books」の電子書籍が標準でバンドルされる。
大日本印刷(DNP)とオールアバウトは10月29日、DNPなどが2014年4月に提供開始予定のクラウド型電子図書館サービスに、「All About Books」で販売している電子書籍3000タイトルをバンドルすることを明らかにした。DNPはオールアバウトの筆頭株主。
同サービスは、DNP、日本ユニシス、丸善、図書館流通センター(TRC)の4社が公共・大学図書館向けに提供予定のもの。DNPグループの丸善CHIホールディングスの子会社であるTRCが公共図書館へ、丸善が大学図書館に向けて販売する。
オールアバウトは2012年に電子書籍事業へ参入。契約期間中は読み放題で、契約期間や販売価格を全て卸売先に帰属する「ホールセール(卸売)年契約」を取り入れているのが特徴。今回の発表は、電子図書館サービスとコンテンツをパッケージで提供するもので、図書館はシステムの月額利用料(10万円から。別途、初期導入費用が必要)だけでAll About Booksのコンテンツを導入当初から制限なく利用者に提供できるようになる。
オールアバウトは現在、約2万点の電子書籍を販売しているが、この取り組みでは図書館での利用を想定して厳選した約3000タイトルを提供する。
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