Oysterの定額制電子書籍サービスがiPadアプリとともに公開
月額約10ドルで電子書籍が読み放題の「Oyster」は定額制のサービスモデルを根付かせることができるだろうか。
電子出版の領域で、Netflixのスタイルに似た定額制のソリューションはとらえどころのない一端となっている。フリーミアムから読み放題まで、万人向けのモデルを探しだそうと誰もが奮闘している。
ニューヨークに拠点を置く米Oysterは9月、定額制のサービスモデルを正しい方向へ導くと思われるiPhone向けの限定βサービスを開始した。同サービスは、無制限のオンライン読書と月10冊までのオフラインでのタイトル利用が月額9.95ドルで利用できるというものだ。このサービスは10月中旬に正式にローンチし、10万タイトル以上のラインアップをユーザーに提供、iPadアプリも追加された。
しかし、当初から定額制の読書サービスを蝕む大問題はいまだに解決しておらず、ユーザーと出版社に影響を及ぼすかもしれない。過去、24Symbolsなどがこのモデルをもたらした際、多くの出版社は新たな収益源の機会だととらえつつも、リスクを敬遠し、既刊書のみを提供した。Oysterの立ち上げに関する一部のレビューによると、Oysterもその点は今のところ変わらないという。
OysterのiOSアプリはiOS 7にのみ対応しており、概して、アプリのレイアウトと美しさは魅力的だ。しかし、よいソリューションか否かを最終的に決定するのはユーザーからのフィードバックということになるだろう。Oysterは課金前に30日間の無料トライアルを利用できる。
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