インプレスビジネスメディアは6月24日、電子書籍に関する市場規模の推計結果を「電子書籍ビジネス調査報告書2014」としてまとめ、そのハイライトを発表した。同リポートは7月17日に発売予定。
リポートによると、2013年度の電子書籍市場規模は前年比28.3%増、金額で207億円増加した936億円。前年のリポートでは2013年度の市場規模を930億円と予測していた。
ケータイコミックなどフィーチャーフォン向けの市場規模は前年度予測(240億円)から大きく乖離(かいり)した140億円で、同市場の縮小傾向が鮮明になった。また、電子雑誌の市場規模も前回予測(80億円)を下回る77億円だったが、電子出版全体の市場規模は前回予測(1010億円)に対し1013億円と初めて1000億円を超える規模となった。
2014年度以降もこの傾向の成長が続き、2018年度の電子出版市場は3340億円と同社は予測。直近では2014年度に電子雑誌の市場規模が前年度の約2倍になると予測している。
関連記事
- 電子書籍ビジネス調査報告書2013:2012年度の電子書籍市場全体は729億円――2017年度に2400億円規模
インターネットメディア総合研究所がまとめた「電子書籍ビジネス調査報告書2013」によると、2012年度の電子書籍市場規模は729億円で、これまで市場の中心だったケータイコミック市場は構成比で半分以下になった。 - マンガ系アプリ認知度・利用率トップは「LINEマンガ」――ジャストシステム5月度調査
全国の15歳から69歳の男女1100人が対象。電子書籍の利用率は前回4月度の調査から全体で0.7ポイント減少している。 - 認知度高く、利用に意欲的――研究者を対象とした電子書籍利用に関する調査
調査は大学・企業・病院などの研究に携わる研究者・教員・学生が対象。ここでいう電子書籍は、英文学術書の電子版に限定される。 - 電子書籍利用率、トップは35歳〜39歳男性で30.0%――ジャストシステム調査
セルフ型アンケートサービス「Fastask」の「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2014年4月度)」より。女性の年代別では40歳〜44歳が22.0%でトップだった。 - 大学1〜2年生の時に読んだ中で就活に役立った本が「ある」のはわずか13.5%――リクルートキャリア調査
リクルートキャリアがWebサイト「就職ジャーナル」の連載「学生×シゴト総研」で、新社会人を対象としたアンケート「大学1〜2年生の時に読んだ本で、就活に役立った本は?」の結果を発表した。 - 雑誌に比べてコミックは約5倍長く読まれる――ビューン調査
電子雑誌・コミックの定額読み放題サービスを提供する「ビューン」が利用者のアクセスデータを調査・分析したリポートを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.