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サーファーだから撮れる海の美しさがここに『Waves of North Shore』私設図書館シャッツキステ64冊目

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はミソノからの紹介です。

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 葉月となり、蝉の歌声が響くこの街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。

サーファーだから撮れる、海の美しさがここにある『Waves of North Shore』

ミソノ

暑いわねー。


サヤ

こう暑いとお出かけする気もなくなっちゃいそうですね。


ミソノ

あら、でもサヤちゃんはメイド仲間で海に行きたいって昨年から言っていたような......。


サヤ

そう! そうなんですよ! 私は泳ぎに行こうって言っているのに、なかなかチャンスがなくって! このまま今年も夏が終わってしまうのでは……。


ミソノ

まあまあ、そんな残念そうな顔をしないで、この本を一緒に開いてみましょうよ。とっても綺麗な海の写真よ。


『Waves of North Shore』(クラーク・リトル/パルコ)
『Waves of North Shore』(クラーク・リトル/パルコ)

サヤ

青い! 水しぶきが白い! 南国って感じですねぇ。


ミソノ

こちらはハワイにお住まいの方の写真です。元々サーフィンがお好きだったのが写真を撮るきっかけになったんですって。


サヤ

サーファーさんと聞いて納得です。この波のトンネルをくぐる様子はサーファーさんならではの目線なんですね。


ミソノ

どのページも波、波、波! で、これは「海の写真集」ではなく「波の写真集」ですね。

まあるいカーブを描いて迫って来る透き通った波の向こうに見える景色は、明るい日差しと砂浜と椰子の木(たぶん)......。似た構図が繰り返されるのに、ちっとも飽きる気がしないのは、水の色がくるくると変わっていくからかしら。

とびきりの青空が透けた水面。迫ってくる波はクリームみたいに真っ白。夕日の橙色を混ぜ込んで複雑に光る水、そして夜の闇のなかでうねる水しぶき……。それらの一瞬をくっきりと写真に閉じ込めた1枚1枚がとても美しいです。 はぁ……美しいわぁ……。


サヤ

……。


ミソノ

ね、サヤちゃん……サヤちゃん?


サヤ

わかりました!


ミソノ

まぁ、どうしたの?


サヤ

この写真たち、葛飾北斎の富嶽三十六景を思い出しました。


ミソノ

浮世絵!? 波の向こうに富士山が見える図ね。


サヤ

あれは想像で描かれてるらしいですけど、そんな風景が現実にあって、それが写真で見られるなんてすごいです。


ミソノ

波の透き通った南国の、とびきりきらきらした雰囲気はこの写真集ならではですが、でも……確かに近いものを感じるわ……!


サヤ

どの写真も絵画のようでとても綺麗ですね。


ミソノ

自然の一瞬を切り取った作品は、細部まで構図を計算されたかのように見事ね。これを見ていたら、今すぐこんな美しい海に駆け出して行きたくならないこと?

サヤちゃんも、一緒に海に行きたいメイドとこの本を開いてみるとよくってよ。きっとおでかけしたくなりますよ。


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:38% レイラ:66% サヤ:71%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
サヤ サヤ:三度のご飯より小説が好きな新米メイド。司書見習いとして、本棚整理などミソノの仕事をよく手伝っている。好きなジャンル:近現代文学、少女漫画

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