ニュース
コルク、投資会社と提携し日本初のマンガ家育成ファンドを立ち上げ
第1弾としてマンガ家・羽賀翔一のデビュー作『ケシゴムライフ』の出版費用の募集を開始した。目標額に到達したため、すでに募集は終了している。
クリエーターエージェント業を行う「コルク」は8月8日、ミュージックセキュリティーズ(MS)と提携し、マンガ家育成のための投資ファンドを立ち上げた。
第1弾としてマンガ家・羽賀翔一さんのデビュー作『ケシゴムライフ』の出版などに必要な費用を、MSの運営する「セキュリテ」で募集開始。11月6日までに、1口1万570円で、132万円を集めることを目的としていたが、すでに募集金額に到達したため受け付けは終了している。出資者には、出版した単行本への名前の掲載や、羽賀さんとの交流会に招待されるなどの特典が与えられる。
さらに、出資者には11月7日の単行本発売から2年間分の売り上げの一部が分配されるとともに、コルクのマイページにある出資者限定ページを通じて、販売状況や次回作品の制作状況などの報告を行っていくという。
羽賀さんのファンドのページには、コルク代表の佐渡島康平さんの言葉も掲載。「人が成長するのを見守ることは、とてもワクワクすること」「一緒にワクワク感を共有しませんか」などの、『宇宙兄弟』の小山宙哉氏さん、『みかこさん』の今日マチ子さんたちを新人時代から担当し、作家の成長を近くで見続けてきた編集者らしい言葉がつづられている。
関連記事
- Magnetは作家と読者の関係を変えられるか――コルク佐渡島庸平氏に聞く
- ピースオブケイク&コルク、平野啓一郎の新作小説をプロデュース――noteに公式アカウントを開設
芥川賞作家・平野啓一郎の新作小説をピースオブケイクとコルクが共同プロデュース。7月30日にウェブサービス「note」の公式アカウントを開設した。 - 映画「宇宙兄弟#0」公開記念――オールカラー版『宇宙兄弟』がBookLive!で独占先行配信
映画「宇宙兄弟#0」公開を記念して制作されたオールカラー版『宇宙兄弟』が、BookLiveで独占先行配信をスタート。 - 動かした心の量と収入のバランスを――これからの編集者に求められること
トキワ荘プロジェクトが名編集者・堀江信彦氏とコルク代表・佐渡島庸平氏の対談イベントを開催。堀江氏が携わった作品の裏話や、低迷する日本のマンガ業界を救うため、これからの編集者に求められることが語られた。 - 作家のエージェント会社「コルク」――安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎さんら賛同
講談社の編集者2人が同社を退社、新たに作家のエージェント会社「コルク」を創業する。阿部和重、安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎、三田紀房といった作家、漫画家が賛同している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.