FCC(連邦通信委員会)に申請された資料から、Koboがリリースしようとしている新端末の姿が浮かび上がってきた。
これを申請しているのは、台湾のNetronix。Koboなどの端末のODMを手掛けるベンダーだ。同社は先日、ワコムのデジタルペンに対応した電子ペーパー端末のプロトタイプを披露している。
FCCに提出された資料から分かるのは、ディスプレイサイズが6.8インチ、画面解像度は1080×1440ピクセルの電子書籍リーダー端末であること。microSDカードスロットが用意されていることなども分かる。これらの仕様は、「kobo Aura HD」(日本未発売)とほぼ同じものだ。
ラベルの指定に関する資料には「kobo aura H2O」の文字列が確認できる。素直に考えれば水に関連した、防水仕様なのではないかと予想される。防水の電子書籍リーダー端末と言えば、Pocketbookが2014年3月にリリースした「Pocketbook Aqua」が現在唯一の製品。Pocketbook Aquaは、防水・防塵規格のIP57を取得している。
ここ数年の傾向では、各社が新モデルを発表するのは9月。Kobo aura H20も間もなく正式に発表されるとみられる。直近ではフロントライトの搭載がトレンドだったが、今年は防水がトレンドとなるのだろうか。
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