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第9回「中央公論文芸賞」、櫛職人の家族を描いた木内昇『櫛挽道守』が受賞
中央公論文芸賞は、中央公論新社の創業120周年を記念して2006年に創設された文学賞。過去には浅田次郎や東野圭吾などが受賞している。
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中央公論新社は8月25日、第9回『中央公論文芸賞』の選考会を実施。木内昇さんの『櫛挽道守』が受賞した。
同賞は、中央公論新社創業120周年を記念して2006年に創設された文学賞。各選考年度に出版されたエンターテイメント作品が対象で、過去には浅田次郎『お腹召しませ』(第1回)、ねじめ正一『荒地の恋』(第3回)、東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(第7回)などが受賞している。
『櫛挽道守』は、櫛(くし)職人の父の影響で櫛に魅入られた登瀬が櫛職人を目指す長編時代小説。黒船来航、桜田門外の変など、幕末という激動の時代を生きた家族の、苦難の日々を描いた作品となっている。
贈呈式は10月16日、東京・丸の内のパレスホテル東京で、木内さんには副賞として100万円が贈られる。
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