セイコーインスツルは10月7日、2015年3月末に電子辞書ビジネスから撤退する意向を明らかにした。
同社は1987年に電子辞書ビジネスを開始。1992年には、業界初となる英和・和英中辞典の文字情報を全て収録したフルコンテンツタイプの「TR700」を発売した。近年では、医療・学習・ビジネスなどニーズに合わせたコンテンツを収録した電子辞書を販売している。
撤退の理由としてセイコーインスツルは、「電子辞書市場の縮小」「スマートデバイスの普及」などを挙げている。なお、製品の修理や、問い合わせ、コンテンツのダウンロードなどについては2015年4月以降も対応していく予定。
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