平凡社の創業100周年を記念し、10月27日に東京の千代田区立図書館9階の展示ウォールで「平凡社100周年『別冊 太陽』展 ―日本の文化を創った100人―」が開幕した。期間は12月27日まで。
平凡社は1914年に、下中弥三郎氏によって創立された出版社。岩波書店や筑摩書房などと並ぶ学術系の出版社として知られている。平凡社のWebサイトでは、100周年を記念した特設ページも開設。同社のこれまでの社歴や、100周年を迎えて一新されたシンボルマークも紹介している。
展覧会では、『別冊 太陽』の中で人物(作家、哲学者、映画監督、写真家など)を特集した号100冊を展示。11月20日には『別冊 太陽』の執筆者でもある萬(よろず)美術屋/前・板橋区立美術館 館長の安村敏信氏と、編集長の竹内清乃氏による江戸の人物をテーマにしたトークイベントを開催(定員40名、観覧は当日先着順)。
さらに12月10日には、平凡社の編集者と読者によるビブリオバトルも開催予定。観覧は当日先着順だが、ビブリオバトル参加者は事前に申し込む必要がある。申し込み期間は、11月30日まで。
また、併設展示として創業者・下中弥三郎氏の生涯や平凡社の100年を紹介する年表、創業のきっかけとなった小事典『や、此は便利だ』(復刻盤)、『大百科事典』、月刊誌『太陽』の創刊号などを展示する「平凡社100年の軌跡と創業者・下中弥三郎の人生」も開催されている。
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