メディアドゥ、OverDrive電子図書館システムの実証実験を慶應義塾大学メディアセンターと開始
蔵書検索システムと共通認証システムのシームレスな連携を検証するほか、国内外の電子書籍コンテンツ利用における課題も調査する。
メディアドゥは11月5日、慶應義塾大学メディアセンター(図書館)と協同で、OverDrive電子図書館システムの実証実験を開始した。OverDriveのシステムが国内で展開されるのはこれが初。同実験は2015年3月31日まで行われる。
メディアドゥは5月に電子図書館プラットフォーム世界最大手の米OverDriveと戦略的業務提携を発表。国内での本格的な展開は2015年4月からを予定しているが、それに先立ち、サービスの改善・拡充ポイントを実証実験を通して洗い出すのが主な目的となる。
実験では、慶應義塾大学メディアセンターの蔵書検索システムおよび共通認証システムとOverDriveの電子図書館システムをシームレスに連携させるシステム検証を実施。このほか、メディアドゥがACCESSと共同開発したEPUB 3ブラウザビューワ(MediaDo Reader)の評価・検証も兼ねている。
コンテンツ面では、HarperCollins Publishers、Macmillan Publishers、Random House、Simon & Schusterなど米国の大手出版社のコンテンツも並ぶ。これはOverDriveとの提携によるもの。一方で、国内出版社のコンテンツは現時点で慶應義塾大学出版会、ポット出版など限定的。ただし、期間中には参加出版社を増やしていくことを予定しているという。
なお、11月8日までパシフィコ横浜で開催されている「第16回図書館総合展」のメディアドゥブースでは、このデモを見ることができる。
関連記事
- 今年の図書館総合展、メディアドゥ&OverDriveはビジネスモデルの提示も
今年の図書館総合展は電子図書館サービスのすう勢をチェックしたい。 - メディアドゥ、アプリまでカバーした電子書籍販売プラットフォームを提供開始
配信からアプリまで自社のソリューションで対応できるようになった。 - メディアドゥの第2四半期業績、電子書籍事業がけん引し増収増益
売上高は前年同期比41.8%増の36億2300万円。 - メディアドゥの電子書籍コンテンツ配信サーバー「md-dc」 6000万DLを突破
メディアドゥの電子書籍コンテンツ配信サーバー「md-dc」からのコンテンツダウンロード総数が6000万を突破した。2012年の約1400万ダウンロードから2年で約4.7倍の伸長。2014年8月には、取引先電子書店数の増加や無料キャンペーン施策により、大幅増となっている。 - メディアドゥ、米OverDriveと戦略的業務提携――電子書籍を「買う」「借りる」推進
独占的な「OverDrive Japan事業」として展開。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.