楽天Koboが電子書籍の出版サービス「楽天Koboライティングライフ」を12月18日にβオープンする予定であることが発表された。
楽天Koboライティングライフは、Amazonの「Kindle ダイレクト・パブリッシング」(KDP)と同様、個人でも電子書籍を出版できるサービス。日本で楽天Koboがストアサービスを開始したのは2012年7月だが、そのころ海外では「Kobo Writing Life」をスタートさせている。
その後2012年10月にAmazonがKindleストアをスタート、KDPも同時に開始したが、楽天Koboは「既存のコンテンツを集めていくことに注力したい」としてサービスインの優先度を下げていた。2014年に入ると、年内開始予定であることがアナウンスされてきたが、ようやく日本でも開始となる。
EPUBファイルをアップロードして、価格や権利情報を設定すれば、72時間以内にストアで販売が始まる。リアルタイムのセールスダッシュボードなどの機能が提供され、販売状況をみながら本の価格を調整したりできることが特徴。
こうした出版サービスは出版のハードルを大きく下げるもので、複数の電子書店に配本できる出版サービスを提供するBCCKSのようなサービサーも存在するが、電子書店がそれを直接提供することで、高いロイヤリティーを適用できる。BCCKSもKADOKAWAグループの電子書店「BOOK☆WALKER」との連携を発表するなど、12月に入ってこの領域は大きく動いている。
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