楽天Koboは12月18日、東京・渋谷にある「楽天カフェ」で、2015年2月下旬に発売を予定している電子書籍リーダー「Kobo Aura H2O」(以下、H2O)の体験会を実施した。
H2Oは、防水・防塵機能を備えた電子書籍リーダー。画面サイズは6.8インチで、現在国内で発売されている「Kobo Aura」と比較すると縦が約2センチ、横が約1.5センチ大きくなっており、コミック(単行本)のサイズとだいたい同じくらいのサイズ感となっている。
H2Oは10月31日に、楽天Kobo電子書籍ストアで300台限定の先行販売を実施していたが、予約開始わずか1時間で予約分が売り切れたこともあり、12月19日午前10時から、今度は限定2000台を追加販売すると発表している。価格は1万8500円(税別)。
体験会には、楽天 ブックス事業 副事業長の田中はる奈氏と、イーブック部 マーケティングマネージャーの糸山尚宏氏が登壇。
10月1日に完了した楽天ブックスとのサイト統合や、講談社、大阪屋と連携して行われた『進撃の巨人』最新第15巻を活用したO2O施策、6月16日日本出版インフラセンター(JPO)やBookLiveとともに全国4店舗の書店で実証実験をスタートさせた「BooCa」など、2014年の取り組みを振り返った。
また12月18日には、セルフパブリッシングサービス「楽天Koboライティングライフ」のβ版もリリースされている。
こちらは、Amazonの「Kindle ダイレクト・パブリッシング」と同様に、個人で電子書籍を制作・出版できるサービス。月間や累計の販売部数や推定収入などのデータをリアルタイムで確認できるダッシュボード機能を備え、販売実績のあった翌月には販売レポートを送付するなどのサポート機能も備えている。
電子書籍の販売価格は無料または80円〜10万円の中から設定可能。ロイヤリティは販売価格によって変動し、80円〜298円では45%、299円〜10万円では70%となっている。なお、2015年4月1日午前8時59分までは、β版リリースキャンペーンとして、配信したすべての電子書籍を対象にロイヤリティを85%としている。
現在対応しているファイルフォーマットはEPUB3のみで、アップロードサイズは最大100Mバイト、DRMのオン・オフ設定可能、予約販売や海外への販売などにはまだ対応していない。
関連記事
- 滴る水もへっちゃらな楽天Koboの「Kobo Aura H2O」を使ってみた
防水機能を備えた電子書籍専用端末として楽天Koboから来春リリース予定の「Kobo Aura H2O」。実機を試用する機会が得られたので、さっそく水没(!)させてみた。 - Kobo Aura H2O、300台限定で先行販売 10月31日に予約開始
価格は1万8500円(税別)。 - 動画で比較、Kobo Aura HDとKobo Aura H2O
異なるデバイスを動画で比較するGood e-Readerの名物シリーズ。今回は防水機能を持つ「Kobo Aura H2O」と、従来モデルの「Kobo Aura HD」を比較していく。 - Kobo Aura H2OとKobo Auraはここが違う
異なるデバイスを動画で比較するGood e-Readerの名物シリーズ。今回は防水機能を持つ「Kobo Aura H2O」と、2013年に発売された「Kobo Aura」を比較していく。 - Kobo Aura H2Oは水に入れるとこう見える
海外では10月1日に発売予定の「Kobo Aura H20」。防水機能を備えているため入浴中の読書に最適な端末だが、水に入れた場合どう見えるのか。その様子を動画で紹介。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.