講談社とデジタルガレージ(以下、DG)は2月19日、業務提携などに関する基本合意の締結を発表した。北米デジタルコミック市場の開拓や、コンテンツビジネスへの戦略投資を目的とした合弁会社の設立などを実施する方針。講談社がデジタルガレージの株式の0.5%以上を一部取得する予定であることも合わせて示されている。
北米デジタルコミック市場の開拓では、DGが講談社の米国関係会社に出資し、同社を通じて専用のWebサイト/スマホアプリ/ソーシャルメディアなどによる情報発信を予定する。
さらに5月には、DGと講談社で合弁会社「DK Gate(仮称)」を日本で設立する。資本金は1000万円で、株式比率はDG66%、講談社34%。講談社が持つコンテンツ事業領域の知見と、DGがインキュベーション事業で培ったノウハウを生かし、次世代のコンテンツ事業を担うグローバル企業の育成を目指すとしている。
具体的には、電子書籍(活字/コミック/雑誌)の新しい配信ソリューションやサービス、DRM関連技術、雑誌連動のコンテンツ配信サービスなどで有望と思われるスタートアップ企業への出資と育成を行う予定だとしている。
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