文化庁、マンガ・アニメなどの作品情報を集約したデータベースを開設
マンガ約33万冊、アニメーション約9000タイトル、ゲーム約3万5000タイトル、メディアアート約1万件の情報を登録しており、自由に閲覧できる。
文化庁が推進するメディア芸術デジタルアーカイブ事業は3月17日、マンガ・アニメーション・ゲーム・メディアアートの作品情報や所蔵情報をデータベースとして整備した「メディア芸術データベース(開発版)」を公開した。
同事業は、日本のメディア芸術作品の保存と活用を進めるため、基盤となるアーカイブを構築し、日本のメディア芸術の振興を図ることを目的としたもの。メディア芸術データベース(開発版)は、2010年から5年にわたって同事業が行ってきた調査結果などをまとめたものとして制作された。
データベースには、マンガ(単行本・雑誌など)約33万冊(単行本約25万冊、雑誌約8万冊)、アニメーション(テレビ放映アニメ・劇場版アニメ・OVA(オリジナルビデオアニメ)など)約9000タイトル、ゲーム(家庭用ゲーム対応ソフト・アーケードゲーム・PCゲーム)約3万5000タイトル、メディアアート(メディアアート・現代アート関連の展覧会・イベントなど)約1万件の情報が登録されており、書誌情報や創刊年などの情報を自由に参照できる。
マンガカテゴリで検索してみる
マンガカテゴリには、明治初期から2015年までに発行されたマンガの単行本約25万冊と、明治初期から2014年12月までに発行されたマンガ雑誌約8万冊の情報が登録されている。
検索はカテゴリページトップから、直接タイトルなどのキーワードを入力するほか、資料検索窓からは、検索対象(単行本/雑誌/資料/原画)、年月日、所蔵している図書館などからも可能。
例えば、集英社のマンガ誌『週刊少年ジャンプ』を「雑誌名」で検索すると、創刊年月日や、どの号がどの図書館に所蔵されているのかといったことが分かるようになっている。
さらに、「週刊少年ジャンプ」を今度は「作品名」で検索すると、これまでに同誌に掲載されたマンガの情報を知ることができる。
登録されている情報は、利用規約に沿う形であれば商用利用も可能。情報は随時追加していくとしている。
(出典:メディア芸術データベース(開発版))
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