東京国立博物館は3月31日、同館が所蔵する貴重な和書、洋書、漢書などの全文を画像として閲覧できる「東京国立博物館デジタルライブラリー」を公開した。
資料は、キーワード、タイトル、著者名、種別(和書、洋書、漢籍)を指定して検索できる。現在、赤穂浪士の一人である吉田兼亮について記した『吉田忠左衛門覚書』や、中国北方における綿の栽培、加工といった生産過程を描いた『御題棉花圖冊』など、81件、108冊を公開しており、今後も随時追加していくという。
資料の詳細画面では、資料の著者や寸法、形状などの情報が見られるほか、印刷アイコンをクリックすることで表示しているページの印刷用画像を表示することも可能。公開されている画像は、東京国立博物館が提示している条件に該当する範囲内で利用できる(画像の利用について)。
東京国立博物館は1872年に創設された日本最古の博物館。2014年3月31日時点で、国宝87点、重要文化財633点など計11万5653点の貴重な資料を所蔵しているほか、国宝53点、重要文化財245点など計2519点を寄託品として収蔵している。
(出典:東京国立博物館デジタルライブラリー)
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