京都造形芸術大学は5月7日、芸術教養学科で導入している京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)の電子書籍ソリューション「BookLooper」の利用対象拡大を発表した。
BookLooperはマルチデバイスに対応した電子教科書・講義資料配信サービスで、メモやマーカーなどの学修支援機能を備えるのも特徴。同大学では2013年4月にスマートフォン/タブレットの学修に特化したカリキュラム「芸術教養学科」を新設し、電子教科書を活用した取り組みを行っていた。
2年間の利用実績を踏まえ、2015年4月から通信教育部全学生6500人、専門教育科目と総合教育科目を合わせて計58科目の電子教科書の提供を開始。学生は時間や場所を選ばず教科書の閲覧、BookLooperの持つ学修支援機能を活用できるようになった。
今後は電子教科書の学修行動履歴を収集し、利用実態を分析して教育の質向上に取り組んでいく考え。
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