講談社、ノンフィクション誌『G2』休刊
講談社は5月22日に発売したノンフィクション誌『G2』で同誌を休刊すると発表した。2009年9月、『月刊現代』の後継誌として創刊。年4回(2011年からは年3回)、ムックとして刊行してきた。22日発売の同誌第19号に掲載されている「現代ビジネス」の編集者、佐藤慶一氏の寄稿によると、最近の発行部数は6000部。実売は3000部にまで落ち込んでいたという。青木肇編集長は同誌で「2016年1月に新たな形で再出発をする予定」とコメントしている。
アーバンリサーチ、虎ノ門にSOMOSOMO BOOKSオープン
アパレルメーカーのアーバンリサーチは5月22日、東京・港区に服、雑貨、コスメなどを取り扱うアーバンリサーチ ドアーズをオープン。店内の一角で、書籍を販売する「SOMOSOMO BOOKS」を展開する。5坪のスペースに、アート・トラベル・かぞく・フードなど10ジャンル・3000冊を並べた。
同社の及川壮也氏は「例えば定番のアパレルやアイテムがあるが、そもそもそれの何が素晴らしいのか理解されていないのでは、という疑問があった。そこにはストーリーがある」と指摘する。SOMOSOMO BOOKSはそれを伝えるために立ち上げたものであり、各アイテムとそれらがもつ歴史・ストーリーに関連する書籍を並べた「ブックワゴン」も展開する。
現在、全国に54店舗あるドアーズは、もともと書籍を一部扱っており、その仕入れなどを滋賀県の書店・天晨堂が請け負っている。今回も同社が棚のセットアップやメンテナンス面でバックアップする。
営業時間は午前11時から午後8時。住所は港区西新橋2-17-4。最寄駅は東京メトロ虎ノ門。
小学館、売上高ほぼ横ばい 減益決算に
5月21日、東京・竹橋の本社で株主総会および取締役会を行い、第77期(2014年3月1日〜2015年2月28日)決算と役員人事を承認。当日、会見を行いその概要を発表した。売上高は1024億9100万円(前年比0.1%減)。利益面は、経常利益6億3700万円(同13.4%減)、当期純利益1億8700万円(同59.6%減)。
売上高の内訳は、「雑誌」336億2000万円(同1.3%増)、「コミックス」227億0100万円(同15.5%減)、「書籍」131億3900万円(同2.9%増)、「パッケージソフト」31億4600万円(同19.5%増)、「広告収入」127億6100万円(同0.3%増)、「版権収入等」171億2400万円(同19.1%増)。
期中、大ヒットした「妖怪ウォッチ」が書籍、雑誌、コミックスなどの売上げに大きく貢献。「雑誌」分野は12誌で前年売り上げを上回り、18年ぶりに増収した。
役員人事では、佐藤隆哉取締役が常務(デジタル事業局、マーケティング局担当)に昇任。マルチメディア局チーフプロデューサーの久保雅一氏が取締役(国際メディア事業局担当)に新任した。都築伸一郎取締役と田辺茂男監査役は退任。社長室顧問の原本茂氏が監査役に就いた。
日販、新3カ年計画を発表
5月19日、東京・水道橋の東京ドームホテルで2015年度日販懇話会を開催し、会員書店、出版社など428人が集まった。
平林彰社長は冒頭、日販の取引書店が昨年196店(延べ8508坪))閉店し、その6割が不採算による撤退であること、また2年連続の減収、返品率も改善していない現状を報告。その上で、2015年4月から新たにスタートした中期3カ年計画「ブレイクスルー」の概要を各担当者が発表した。
新3カ年計画ではALL SCMの実現、時限再販の段階的な拡大、ネットを利用した本との出会いの場の創出などを実現する。
ALL SCMでは、新刊申し込みに対する全タイトルの送品と追加注文の満数出荷を目指すほか、日販が発注代行を行う「リリーフA」のさらなる推進を図る。また、書店マージン拡大のため、時限再販をインペナ方式で段階的に開始する。
一方、前日に同社が開設した情報サイト「ほんのひきだし」など、Webを積極活用して書籍情報を発信し、本との出会いの場を創出していくとした。
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