『アニメスタイル』季刊化プロジェクトが始動
クラウドファンディングを活用して支援者を募集中。目標金額は300万円で、支援金は『アニメスタイル007』以降の制作費に充てられる。
不定期刊行のアニメ誌『アニメスタイル』を季刊誌として発行するためのプロジェクトが、クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」でスタートしている。
同誌は、2000年に創刊。雑誌編集者、ライターとして活躍する小黒祐一郎さんが立ち上げたアニメの情報誌で、クリエイターへのロングインタビューや、貴重な原画・設定画などを掲載、自分たちが本当に面白いと感じたものを届けるスタイルを貫いている。
2号を発売後の2000年には「WEBアニメスタイル」を開設。以降は、Webマガジン形式でアニメ関連の情報を提供しつつ、トークライブ、上映イベントの企画、書籍の編集などを行ってきた。先日成立した片渕須直監督による『この世界の片隅に』のアニメ映画化プロジェクトにも関わっており、「1300日の記録」と題したコラムの連載などを行っている。
雑誌に関しては、2011年〜2012年に掛けて第2期に当たる『月刊アニメスタイル』全6巻を刊行。現在は6月末に発売予定の「アニメスタイル」第3期を制作中だが、現状、定期刊行は難しいという。
クラウドファンディングで集められた支援金は、制作に必要な取材費やデザイン費、印刷費など「007」「008」のほか、今後の継続的な刊行に充てられるという。目標金額は300万円で、支援金額に応じて、今石洋之さんによるイラスト「アニメスタイルちゃん」フリー画像集、巻末に支援者の名前を掲載した「アニメスタイル007」本誌など、さまざまなリターンを用意している。
関連記事
- 元・少フレ作家が多数参加、コミティアの『プラチナフレンド』ブースに行ってきた
クラウドファンディングにより誕生した少女漫画誌『プラチナフレンド』。5月5日開催のコミティア112でブースを展開し、原画の展示&販売や参加作家によるサイン会などが行われた。 - 打ち切りから1年、長尾謙一郎『クリームソーダシティ』の続編制作プロジェクトが始動
クラウドファンディングサイト「FUNDIY(ファンディー)」で7月10日まで実施。目標金額は200万円。 - 渋谷をマンガ文化発信の地に、マンガサロン「トリガー」が目指すもの
クラウドファンディングで目標金額の800万円を達成し、6月のオープンが決まったマンガサロン「トリガー」。運営を担当する「サーチフィールド」の代表・小林琢磨さんに聞いた。 - 連載を取り消された漫画家の復活劇――『あいこのまーちゃん』が書店に並ぶ日
「不健全図書」に該当する可能性を指摘され、連載中止となった漫画『あいこのまーちゃん』。同作の単行本化に向け、クラウドファンディングやニコニコ生放送、273時間の作画配信などさまざまなことにチャレンジしてきた漫画家・やまもとありさ先生とは一体どういう人物なのか。ロングインタビューでやまもと先生に迫った。 - 翻訳家にもっと光を――「日本翻訳大賞」設立へ向けたプロジェクトが始動
設立へ向けクラウドファンディングで支援金を募集中。期限まで116日を残し、目標金額の70万円を遥かに超える180万円以上をすでに調達している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.