帝国データバンクによると、雑誌・書籍取次販売業者の栗田出版販売が6月26日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債は2014年9月期末時点で約134億9600万円。出版取次業者の倒産では過去最大の負債額となる。
同社は1918年(大正7年)6月創業で、1948年に法人改組された。週刊誌や月刊誌など雑誌類を主体に書籍、文庫本、児童書、コミック、専門学術書など幅広いジャンルを仕入れ、約1800店内外の全国の書店に販売。1991年10月期には約701億7900万円を計上していた。
しかし、近年は書籍の販売数が減退する中で、減収基調が続き財務面も悪化。同業者との業務提携やグループ内での経営効率化などを進めていたが、2014年9月期の年売上高は約329億3100万円に減少し、債務超過に転落していた。
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美術出版社は2014年3月末時点で約19億6300万円の負債を抱えており、2015年3月11日には民事再生手続きを開始していた。
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