メディアドゥは6月30日、米OverDriveの電子図書館システムを茨城県龍ケ崎市立中央図書館に提供したと発表した。国内の公共図書館としては初。
メディアドゥと米OverDriveは、2014年5月に戦略的業務提携を発表後、国内の公共施設や大学・学校図書館向けに電子図書館サービスの提供準備を進めていた。サービス開始は7月上旬の予定で、同県の潮来市立図書館とも7月末の導入に向けて協議・調整を進めている。
両図書館では、主婦や子ども向けを中心とした和書の貸し出しコンテンツに加え、OverDrive経由で小学生の英語学習に活用できる洋書コンテンツなども用意した。
同社は今後、電子図書館導入時のコンテンツ選定や運用ルール策定など、さまざまな導入コンサルティングニーズに対応できるよう、体制整備を進めていくとしている。
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