「本は全く読まない」が最多、平均読書量は月約3冊 「子どもの読書実態調査」が示す
学研と講談社の共同調査。最も読書量が多かったのは小学4年女子。全く読まない子どもの割合が最多の27.1%という結果も。
学研ホールディングスと講談社は7月8日、共同で実施した「子どもの読書実態調査」の結果を発表した。対象は小学4年生〜中学3年生の各学年男女100人ずつの計1200人で、調査は保護者付き添いの下、インターネット上で実施。期間は3月13日〜3月15日。
1カ月の読書量について、本を全く読まない親を持つ子どもは平均2.1冊、本を1カ月に6冊以上読む親の子どもは平均6.9冊読むという結果だった。親が本をよく読む家庭では、子どもも本をよく読む傾向にあるようだ。
子どもの余暇時間の過ごし方については、読書量が多いほど家族との会話や団らんを楽しんでいるという結果が出た。読書好きな子どもほど読書に時間をかけそうなものだが、家族と過ごす時間を大切にする傾向があるようだ。
熱中していることの数と1カ月の平均読書量の関係についての調査では、熱中していることが多いほど平均読書量も増加する傾向にあることが分かった。熱中していることについてより深く知るために、本を読むということも考えられる。
全体で見ると1カ月の平均読書量は3.1冊で、全く読まない子どもの割合が27.1%と最も多くなった。男女別では女子の方が読書量は多く、学年が上がるにつれて読書量が減る傾向が見られた。最も読書量が多かったのは小学4年女子で月6.5冊、少なかったのは中学3年男子で月1.6冊。
1カ月の本の平均購入量は全体で0.9冊、1冊も購入しない割合は55.1%。男女別では読書量と同様、女子の方が多くなったが、学年ごとで見ると学年が上がるにつれて購入量が若干増える傾向がある。購入量より読書量が多いのは、図書館の利用や友だち間での貸し借りが想定される。
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