ジャストシステムは7月13日、同社のセルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」を活用した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2015年6月度)」の調査結果を発表した。対象は、全国15歳〜69歳の男女1100人(男女各550人)で、調査期間は6月25日〜7月1日。調査結果はPDFで全130ページにおよぶ。
電子書籍、40%超が利用意向なく
電子書籍を利用している人の割合は男女全体で16.9%、男性は40歳〜44歳の38%が最も高く、女性は50歳〜54歳の26%が最多となった。一方で、利用するつもりはないとする回答は41%に上っており、関心を持っていないと答えた人は24.5%。利用を検討している層や、無関心な層にどれだけ訴求できるかが課題になってきそうだ。
また、利用していると答えた186人を対象に、使用している電子書籍リーダーを聞いた設問では、Kindle端末を使っている人が16.1%で最多、ノートPC/デスクトップPCが15.6%でそれに続く形となった。若い世代の多くは、スマートフォンを使って電子書籍を利用していることも以下のグラフから分かる。
新聞・雑誌は苦戦
主要メディアの1日の平均利用時間については、男女ともにテレビやPCによるネット接続が上位となった。特に女性はテレビの利用時間が長く、ほとんどの年代でトップに。一方で、新聞や雑誌といったメディアは多くの年代でラジオよりも利用時間が短い傾向があることも分かる。
ニュースは新聞とWebの二極化
日々のニュースをチェックするために利用しているメディアは、ポータルサイトが最も多く49.5%、新聞が41.6%で2番目となった。新聞の利用率は年代が上がるにつれて向上する傾向がみられ、60代では男女ともに60%を超えている。新聞アプリの利用率は全体で9%、65歳〜69歳男性の利用率が24%で最多となった。
なお、男女別・年齢別のクロス集計データとしてまとめた調査結果リポートは、Fastaskの実例リポートページからダウンロードできる。
関連記事
- 利用率トップは「comico」、約半数がマンガアプリに課金――ジャストシステム調査
マンガアプリを現在利用していると回答した10代〜30代の男女600名が対象。調査期間は3月2日〜3月3日。 - 定額制は約2割、記事売りは15%超が利用――ジャストシステム調査
電子書籍を購入した経験があると回答した20代〜60代の男女1310人が対象。調査期間は10月17日〜10月20日。 - マンガ系アプリ認知度・利用率トップは「LINEマンガ」――ジャストシステム5月度調査
全国の15歳から69歳の男女1100人が対象。電子書籍の利用率は前回4月度の調査から全体で0.7ポイント減少している。 - 電子書籍利用率、トップは35歳〜39歳男性で30.0%――ジャストシステム調査
セルフ型アンケートサービス「Fastask」の「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2014年4月度)」より。女性の年代別では40歳〜44歳が22.0%でトップだった。 - 紙も買う、サービス終了に不安――電子書籍ユーザー調査
有料の電子書籍購入経験者を対象にアンケート調査で、「じっくり読みたいときには紙の本を買う」「現在利用しているサービスがなくなってしまうか不安」が6割近いという結果になった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.