オーディオブックの定額聴き放題サービス「Audible」が日本上陸 月額1500円
Amazon傘下でオーディオブックの制作・配信を手掛けるAudibleが日本でのサービスを開始。日本語コンテンツも数千タイトル用意した。
米Amazon.com傘下でオーディオブックなどの制作・配信を手掛ける米Audibleは7月14日、聴き放題の定額制サービスを日本でも開始した。月額料金は1500円で登録後1カ月間は無料で試用できる。利用環境としてまずAndroidアプリを同日リリース、iOS版も今夏リリース予定としている。
「耳で読む本」とも形容されることもあるオーディオブックは一般に、書籍を音声化したものを指す。朗読スピードを0.5倍〜3倍まで可変させて聞くことなどもでき、海外ではコンテンツ利用の方法として一般に認識されてきている。オーディオブックのほかにも、オリジナル脚本のオーディオドラマなどを含む「音楽ではない耳で聴くコンテンツ」の制作・配信を行っている大手事業者がAudibleだ。
Audibleは1995年創業、2008年に米Amazon.comに買収されている。海外では21万5000タイトル以上のオーディオブックを提供。米国、英国、仏国、ドイツ、オーストラリアでサービスが提供されており、日本は6カ国目のサービス展開国。サービスの利用はAmazon.co.jpのアカウントで行う。
日本でのサービス提供にあたって、日本語のコンテンツも数千タイトル用意。これらは国内のオーディオブック配信サービス大手、オトバンクなどからコンテンツ供給を受けているとみられる。また、日本でのサービスインを記念し、小説家の島田雅彦ともコラボレーション。著者の立場・視点から、オーディオブックの歴史を振り返るスペシャルコンテンツ「作家 島田雅彦氏が語る朗読の世界」を用意するほか、未刊行の短編小説を含む作品を、作家自らがナレーションしたコンテンツも順次発表予定としている。
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