N+I Tokyo,今年の見所は?

【国内記事】 2001.06.06

 6月4日からテクニカルなチュートリアルを行っていた「Networld + Interop 2001 Tokyo」。6月6日,いよいよ展示会場がオープンし,本格的に幕を開けた。このショウを運営するソフトバンクフォーラムでは,今回のショウを2001年上半期のブロードバンドムーブメントの集大成と位置付け,「言葉だけが一人歩きしている“ブロードバンド”をリアルな展示会で見てほしい」と呼びかける。

会場内を埋めつくす色鮮やかな各社ブース

 実際にネットワーク環境を構築し,次世代のネットワークを提言するShowNetは,N+Iを代表する存在だ。今年は,展示会場内に9.6Gbpsの光ネットワークを構築している。2000年の同ショウと同じスループットだが,「去年は構築することが挑戦だったが,今年のものはかなり安定している」(同社)という。さらに,このネットワークを初めてリング型で構築したことで,次世代のメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を構築した。各ブースにはADSLやOC-3/OC-4/OC-12などの回線を引き入れ,エンジニアが実際に運用する環境に近づけているという。

 また,展示会場と出展企業のオフィスを最低1.5Gbpsの帯域で接続したのも初めての試みだ。オフィスとブースを接続して,先進的なデモを行う企業にも注目したい。

 ソフトバンクフォーラムでは,このShowNetで来場者に強くアピールするMANやギガビットイーサネットだけでなく,モーバイルやIPv6も見てほしいという。

 同社は,IPv6を生活に密着したインターネットをもたらす規格と位置付けており,今回の展示でも,情報家電に囲まれた生活を体験するためのコーナーを設置している。

「IPv6は,日本が世界のインターネットをリードする数少ないチャンネルの1つ。われわれは,この分野を非常に重要視している」(同社)

 また,モーバイルの展示にも力を入れており,N+I Tokyoの公式Webサイトから登録すると,このショウに関する情報に携帯電話からアクセスすることができる。iモードだけでなく,J-Sky,EZwebにも対応。さらにこの仕組みを構築するために,サン・マイクロシステムズのサーバ,サイベースのデータベース,iPlanet E-コマース・ソリューションズのアプリケーションを導入し,マルチベンダーでマルチキャリア,マルチプロトコルに対応した。

携帯電話からN+I情報にアクセス

 同社によると,既存のネットワークインフラを残しながら,モーバイル対応をアドオンすれば問題なく動作することを実際に示すことで,モーバイルデバイス対応のネットワークにマイグレートするときに役立ててほしい考えという。

「この3日間,世界最速のネットワークが幕張で稼動している。来場者には,実際にそのネットワーク環境を体感してほしい。身近なネットワーク環境を体感できる場として,エンジニアでなくても楽しめるはず」(同社)

関連リンク

▼N+I Tokyoの公式Webサイト

[井津元由比古 ,ITmedia]