いつでもどこでもメッセージにアクセス,ミラポイントがディレクトリサーバをラインナップに追加

【国内記事】 2001.06.06

 メッセージングソリューションにフォーカスし,メールアプライアンスサーバを提供してきたミラポイントジャパンは6月6日,「Networld + Interop 2001 Tokyo」に合わせ,LDAPv3対応のディレクトリサーバ「インターネット・ディレクトリ DS300」を発表,さっそく会場で紹介している。同社はこれまで,メールアプライアンスサーバ「M300 Internet Message Server」「M2500 Internet Server」を提供してきたが,これにメッセージング用に特化したディレクトリ製品を組み合わせることで,より柔軟で運用しやすいメッセージング環境を実現できるという。

 同社のM300/M2500は,SMTP,POP,IMAPのほか,Webメールにも対応できるメッセージング専用サーバ。同製品を利用すると,オフィスでも自宅でも,あるいはWebにしかアクセスできないような外出先でも,単一のメッセージストアにアクセスできるようになる。複数のアカウントを使い分けたり,転送したりといった手間を掛けずに,いつでもどこからでもメッセージにアクセスできるため,より便利なコミュニケーションが可能になる。

 数千,数万といったユーザーを抱える大規模システムには,冗長化構成をとることで対応可能という高い拡張性と信頼性も特徴の1つだ。また,ウイルス付きのメールやスパムメールに対しては,メール管理システムの「Internet Message Director」を併用することで対策がとれる。これは,Webサーバに対するファイアウォールのような役割を担う製品といえるだろう。

 そしてこのたび,専用のディレクトリサーバをラインナップに追加したことで,メッセージングシステムの導入をより容易に行えるようになった。この製品は汎用のディレクトリ製品とは異なり,メッセージングというサービスに特化して作られている。このためミラポイント製品の導入に要する期間を大きく短縮できるという。

 ミラポイントジャパンの社長に就任した山口一郎氏によると,国内の製品出荷台数は既に100ユニットを超えており,大規模ユーザーを抱える企業システムなどでの導入が盛んという。今後は,2001年後半にリリース予定の新しいソフトウェアによって,NTTドコモのiモードで採用されているcHTML形式への対応を図る予定だ。米ミラポイントでマーケティング担当上級副社長を務めるジョー・ヘルヒャー氏によれば,ほかにも,FOMAに代表される3G携帯電話システムへも対応するべく,鋭意開発を続けているという。

 同社が目指すのは,電子メールやWebメール,音声通話などを統合したユニファイドメッセージング環境だ。もちろん,携帯電話やPDAの統合も視野に入っている。同氏は,「われわれのフォーカスは常にメッセージングにある。どんなデバイスからでも,いつでもどこでもメッセージにアクセスできる環境を作り上げていく」と話している。

関連リンク

▼ミラポイント

▼N+I Tokyoの公式Webサイト

[高橋 睦美 ,N+I Magazine]